shareholders 株主の皆様へ
2023年12月期の業績について
電子基板事業においては、スマートフォン等の需要低迷により市場環境が予想に反したことから、FPCの試作や小中ロット量産の受注が落ち込みました。テストシステム事業においては、パワー半導体向けセラミックス基板を対象とした外観検査機の納入実績を積み重ねたものの、事業全体としては売上を伸ばすことができず厳しい結果となりました。鏡面研磨機事業においては、従来のグラビア印刷用ロール向けに加えて、新たにリチウムイオン電池用等のフィルム加工向け研磨機の受注を伸ばしました。産機システム事業においては、仕入販売商品や各種検査システムの受注が伸び悩みました。これらの結果、2023年12月期の業績は減収、損失計上となりました。
今後の見通し
電子基板事業においては、高難度FPCを強みに収益性の高い事業への転換が課題です。車載分野ではワイヤーハーネスに代わるFPCの開発に注力する他、医療機器分野では米国市場でのカテーテル向け微細加工FPCが需要を伸ばしており、こうした新たな分野において高難度FPCを提案していくことが事業の成長につながると期待しています。
テストシステム事業においては、EV分野等で需要が見込まれるパワー半導体向けセラミックス基板の外観検査システムの拡販に注力してまいります。AIを搭載した高精細・高分解能の検査機を提案し、今後はこうした競争力のある製品を中心に需要を取り込んでいきます。
鏡⾯研磨機事業においては、リチウムイオン電池向けのセパレーターフィルム製造⽤に需要が伸びていることから、国内外問わず販売活動を⾏うことでさらなる業績の向上を⽬指します。
産機システム事業においては、メーカーとして培ったネットワークを活⽤し、地域密着型でお客様に寄り添った提案をしてまいります。
2024年12月期の業績見通しは、電子基板事業を中心として売上の増加を見込んでおります。新たな商号のもとで業績の回復に尽力し、黒字化を目指してまいります。引き続き株主の皆様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。